【小堀桂一郎】
それは、まぁ、強い政府なら出来る! ということになるんじゃないでしょうか。


【南出喜久治】
そうですね。
だから、政治家の志と勇気があれば出来るんです。これは。
断じて行えば鬼神もこれを避く。(強い決意と勇気で事に当たれば、どんなこともできる)
気持ちがあれば出来るんじゃないですか。政治家も。


【水島総】
こういうものも踏まえて、みなさんと議論したいと思うのですが


【渡部昇一】
僕はね、南出さんのような明治憲法が有効であるということを考えた人は、当時もいっぱい居たと思う。
それがほとんど発言として出てこなかったのは、やっぱり、公職追放令が大きかったと思うんです。
決定的だったと思うんです。全部封じられたんですから。
さらに、それと関係あるのは、承詔必謹論ですね。
これも、あの時は、天皇陛下は連合軍司令官にサブジェクト・トゥーですから、隷属しておったんです。
その命令によって、嘘をつかされたということを認めなきゃいけませんね。
だって、国民の総意によって、この憲法が出来たのは喜ばしいとおっしゃってるんですけれども、
あの時の陛下も国民の総意が憲法なんか誰も量られていないことを知っていたわけですから。
嘘を嘘としておっしゃられたんだと、その口調を隠さないでね。昭和天皇は嘘を言わされたんですと。
それは何故かというと、ポツダム宣言によってサブジェクト・トゥー・マッカサーだから。
はっきりと言わないといけませんね。